2018年2月4日日曜日

人工内耳の聴こえ

ここのところACITAの会の会計を担当しており、入出金があればPCの前に座るようになりました。
IT関係の会社に勤めている関係からPCの操作が得意そうだからという理由で会計を任されたのだと思うのですが、実際には設計やプレゼンテーションの時にEXCELやPowerPointを使うくらいで、PCの知識は他人とあまり変わらないと思っています。

ところで、前回の投稿記事を読み返してたいそうなことを書いてしまったと思っていますが、人工内耳って実はよくできてるんじゃないかと思うことはよくあります。
ただ、人工内耳の聴こえは一定しているものではなく、音のもろさを感じることが多いです。
テレビでドラマを見ているときは環境音やクラシックなどのBGMが流れることが多いですが、日によっては環境音が聞こえなかったり、メロディ(旋律)が追えなかったりします。
音楽については割と聞き取れるようになっていて、聞いたことのない曲でも初めから綺麗に聴こえ、メロディを追うことができているようにみえます。
良く聞こえている感覚というのはまるでスロー再生のように音を吟味しながら聴いているようなもので、音の形をイメージできます。
ただ、日によってはメロディを追うことができないばかりか、そもそも何の音か分からないこともあります。
ただし、ドラマそのものを楽しむ行為についてはBGMがなくても大きな支障にならないようです。
もちろん、緊張感の演出や感動、悲しいシーンではBGMが重要な役割を持つようになってくると思います。
また、BGMが最初から最後まで全力疾走なドラマだと時間の流れが速く感じることもあります。
これはYouTubeやゲームの音楽にも同じことが言えて、ある時は恐ろしいくらい綺麗に聴こえたりするのに、ある時は全く分からなかったりすることがあります。ただし、一度聞いた曲を除きます。
基本スピーカーで聞いていますが、分かりにくいときでも感度を上げたり、テレビの前に座ったり、ワイヤレスアクセサリを使って聞くと分かるということが多いです。
そういうときは普段より感度が下がっているのかもしれません。

調子のいいときの聞こえ方ですが、音に厚みがあり音の分離がしっかり出来ている気がします。音が体感的に大きく聞こえ、小さな音も拾えています。
また、音の大小も敏感で、音色の変化で遠近感が感じられるようになります。
外で歩いてても音の距離が感じられますし、ドラマを見てても遠近を感じるようになるので、あの音はどこからだろうと想像を掻き立てられることもあります。
いつも調子がいいわけではなく日によっては遠近感が全く感じられないこともあります。
大きい音と小さい音の違いは分かるのですが、音色が薄まって聞こえないため距離を感じにくくなっているのではないかと思います。
音の遠近感が分かったほうがダイナミックに聞こえ、より深みのあるBGMが楽しめているような気がしますので、音の遠近感が聞こえのバロメーターになっています。

ここまでは主観的なものなので、断定的に言うのを避けています。というのも聴こえの感じ方や表現は抽象的で客観的な事実をもって伝えることは難しいからです。
自分の聴こえを客観的に見るのであれば聴力検査、音の高さや音色の判別が当たると思います。

自分の聴こえですが、聴力検査では平均20dBくらいです。体調次第で変わりますが、小さな音を拾えていると思います。
音の高さについては純音レベルで最小の半音まで判別可能なようです。
音色の判別にいたってはブラインドテストをやった時に先生にかなり驚かれたこともあります。

音の高さについてはコクレアが販売している日本語リハビリテーション教材「Sound and WAY Beyond」を使って純音の聴き分けとメロディの輪郭の聴き取りテストで確認しています。実は難易度を上げると健聴者も難しいようです。

新しい音楽が聴けているようにみえるのも音の三要素である「大きさ」「高さ」「音色」が脳に入ってきているからかもしれません。
ただ、今の聴こえを考えるとそれだけでは測れない聴力というものがあると思います。
それがダイナミックレンジではないかと思うのですが、音の密度(厚み)に関係しているのではないかと思います。
音の大きさは十分で音の高さや音色は感じるのに乾いた音や痩せた音に聞こえるのは脳で聴ける音のキャパシティが下がっているせいかもしれません。
ここでいうダイナミックレンジは人工内耳のマッピングではなく、脳のことです。
人工内耳のマッピングでダイナミックレンジが結構広いねと先生によく言われていますが、例え広くても聴こえは良くならないことが経験的に分かっているので、脳の感受性によるところが大きいのかなと思っています。
よく言われるのが「音は耳で聴くのでなく脳で聴く」ことで、音の意味を知って聴くのは結局、脳次第なのかもしれません。

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